昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

Cesar Franck セザール・フランク Violin Sonata

 セザール・フランクは1822年ベルギー生まれです。弟子にはショーソンやルクーがいます。
 フランクは馬車による事故で亡くなりました。ショーソンは自転車事故で亡くなりました。
 フランクのヴァイオリン・ソナタはクラシックのヴァイオリニストがかなりの頻度でレパートリーとして取り上げる名曲です。
 またチェロで演奏されることもたびたびあります。



César Franck-Violin Sonata in A Major (Complete)
 ただ、楽章の終わりが曲の終わりのような感じなので、楽章の終わりに拍手されてしまうことがあります。演奏家は喜んでいいやら悲しんでいいやら戸惑う瞬間です。


 ここでの演奏はアイザック・スターンです。クラシック史上に名を残す優れた演奏家ですが、晩年耳を患い音程が取れなくなりました。
 周囲の人々はそれを指摘できず、ヨーヨーマと共演した時もそのまま映像化もされ、悔やまれる録音となりました。


Anton Arensky  アントン・アレンスキー

 アントン・アレンスキーはロシアの作曲家ですが、リムスキー・コルサコフやチャイコフスキーばかりでなく、シューマンやブラームス、さらにフランスの作曲家の影響も感じます。


 名前を伏せてフランス好きの人に聴かせると未知のフランス系作曲家と思うぐらいです。
 アレンスキーはラフマニノフやスクリャービンに影響を与えました。




Anton Arensky - Etude Op. 74 No. 1 (audio + sheet music)
 タワレコで試聴したときも、名前から想像できない作風なのでジャケットを確認したぐらいです。



 年代的には1861年生まれですからマーラーとドビュッシーの間です。



Anton Arensky: Impromptu in B major, Op. 25 No. 1


 曲想はサロン調なので世紀末には先進的ではありませんが、現代になって何らかの聴衆から求められるめぐり合わせも有りうるかもと思っています。


昨夜夢に家に還り    寒山

 寒山については分かっていることが少ないです。注釈書は日本人のものばかりです。


 昨夜夢還家     昨夜夢に家に還り
 見婦機中織     婦の機中に織るを見る
 駐梭若有思     梭(ひ)を駐(とど)めて思い有るが若(ごと)く
 擎梭似無力     梭を擎(ささ)げて力無きに似たり
 呼之廻面視     之(これ)を呼べば面(おもて)を廻らして視(み)
 怳復不相識     怳(きょう)として復(ま)た相い識らず
 応是別多年     応(まさ)に是れ別るること多年
 鬢毛非旧色     鬢毛(びんもう)旧色に非ざるべし


 梭=杼。織機付属の一。製織の時、緯(よこ)糸を通す操作に用いる。

 梭


 擎(ささげる)=捧ぐ。挙げる。
 怳=くるう。気抜けしてぼんやりするさま。
 

 現代語訳
 昨夜は故郷に還った夢を見た。そこには妻が機を織っているのが見えたが、ある時には梭をとる手を休めて何か考えているようだった。梭を挙げるにも何だか元気がなかった。「おい」と妻を呼んだところが、おもむろに面を向けて私の顔をながめるのだが、私が誰であるか分からないようであった。分からないのも無理もないことで、妻と別れて何年も経ってしまっているし、それに私の髪の毛も白くなって昔の面影をとどめていないから。




 余談ですが、この詩を読んで榎本健一の「エノケンの『天国と地獄』」という白黒映画を思い出しました。昭和30年代だったと思います。エノケンが死んで閻魔大王に特別に許可を得て数日間自宅を見に行きます。妻子がどうしているか気になったのでしょう。映画のラストシーンは閻魔大王の部下に両脇を抱えられて道を歩いていき、消えていくのです。子どもだったけれど何だかすごく印象に残りました。



 (参考:講談社)

蒲蒲線周辺

 世田谷の自宅を出かけざるを得なかったのは、他でもない。妹が久しぶりに訪ねてきたからだ。
 咄嗟に真っ赤なクッションとクリーム色のバッグを手にして短パン姿で出かけてしまった。

 髪がまだしっとり濡れた状態で、左手に赤いクッション、右手にクリーム色のバッグを持ったまま飲食街のビルをうろちょろした。女物のバッグに真っ赤なクッションなんて目立つ格好でイヤになっちゃう。


 思いきってビルの2階のうなぎ屋に入った。隣の席で俳優の鹿賀丈史がうなぎを食っていた。


 鰻久しぶりだったなあ。


 腹ごなしに歩いた。いつの間にか蒲田だよ、蒲田。ずいぶん歩いたな。


 妹が来たのはオレがシャワー浴びてるときだった。風呂場から出たらあいつが来ていたので、取るものも取りあえず出てきたのだった。


 京浜東北線の蒲田駅と京急線蒲田駅って意外と近いな。

 道が一本だから自然に歩いてきてしまった。


 京急蒲田を過ぎたら広いところに出た。

 (大田区総合体育館)


 うわあああー何なんだよ、この人ごみは。


 平和島のボートレースの客には見えない。若者や女性の姿も見える。
 それともバレーボールかなんかあったのか。そんなに人気あるのかー。


 幹線道路の横断歩道か、しかたないな。

 右を見て左を見て。車こねえじゃん。


 ええい!渡っちゃえ!


 赤いクッション目立つし恥ずかしい!( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
 (棄てるタイミング逸した。)


 てか、この公園三度目ぐらいだぞ、なんでここばかり来てるんだ、オレ。
 気がつくといつもここに来てる。遺伝子に書き込まれてるのかな。


 小高い丘に登ったら下方に電車が走っていた。

 方向的にモノレールのはずだが、屋根が無くてトロッコ列車みたいになってる。女性客が笑いながら騒いでるな。


 さてと、蒲田に戻るぞ。


 蒲田駅の路線図を見た。
 そうか!電車に乗って渋谷か新宿に出れば家に帰れるんだ。何やってんだ、オレ。
 だけどマジ面倒くさいな。帰れるのに帰れない。帰る気力がない。


 おっ、飲み屋街がある。一杯ひっかけていくか。

 あれ、鹿賀丈史が呑んでる。


 あの人世田谷のうなぎ屋でも見かけたぞ。こんなことってあるのか。


 隣の売店のオバちゃんがオレのほう見てる。赤いクッションが変だと思ってるんだろう。
 




 (大田区はあまり馴染みがないです。先祖の誰かが縁があるとすれば、夢って先祖のDNAの動画ファイルでも見ているんでしょうか。)