昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

出生届と婚姻届け

 大正生まれの両親はぼくが生まれてから夫婦の籍を入れました。現代では出来婚は良くないイメージが強いですが、ぼくが生まれたころは違う意味でそうしていたのではないでしょうか。子どもが生まれて無事に育つかどうかある期間見計らって籍を入れる慣習みたいなことがあったんではないかと思うんです。
 実際ぼくが生まれて一週間後に区役所に出生届と婚姻届けを同時に届けています。お七夜という言葉にもあるように一週間ぐらい赤ん坊の具合を見たほうがいいんでしょう。


 それとこれは昨今は差しさわりのある議論かもしれませんが、お嫁さんが子どもを産むかどうか、これもその家族にとっては重要な事柄だった時代です。子どもが生まれず、まして昔は舅姑がいるところへ嫁ぐことも多かったわけですから、夫婦関係もしくは嫁姑関係がうまくいくか判りません。万が一うまくいかない場合出戻りもあり得る、その時は籍を汚さず出戻ることが出来ます。そしてまた縁のありそうなところを探すこともできます。
 そういうお嫁さんへの配慮も含まれていたのではないかと思ったりするのです。もしそうだとしたら、何でもかんでも古い風習はダメだと言いきれないのではないでしょうか。
 そうは言っても現代は子どもを産めるかどうか、よりも結婚できるかどうか、いや結婚すべきか否かというふうに議論の焦点が移っている時代です。ある程度少子化が進むのは事実でしょう。少子化やむなしの議論と少子化むしろ是という人もいて、ぼくらの世代の想像を超えた世の中になるんだなと思います。

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