下北沢 フォーク喫茶
下北沢のフォーク・ロック系というんでしょうか、「ぐ」とか「段」とかありましたね。
未だにあれらの店は何だったのかと疑問なんですが、「ぐ」などは始終お香を焚いて店内に一種異様な香りが漂っていました。
たぶんボブ・ディランとかザ・バンドとかまともなものからマニアックなものもかかっていたと思います。ブリティッシュ系とかトラッド系がかかっていたかどうかは思い出せません。
「ぐ」に友人KとかNと別々に行くことがありましたが、Nと一緒に行った際、隣りの席にたまたまカルメン・マキが来ていて、Nはぼくに向けて一眼レフのシャッターを押しました。
同時にストロボが焚かれたので彼女はびっくりして怒ってきました。自分が撮られたと思ったのでしょう。
Nはぼくを指差し彼を撮ったのだと弁解しましたが、店の人には注意されました。「ぐ」の店先のワゴンに穴あきジーパンが100円で売っていたことがあります。
「段」には一、二度行きましたが記憶があまり鮮明ではありません。
「ぐ」でも「段」でも後年の「ロフト」もそうですが、焼きうどんを食べることが多かったです。
日常では食べたことのない焼きうどんの味はフォーク喫茶やライブハウスの味として脳裡に焼きつきました。
「ぐ」は「ロフト」より内側の路地にありました。