林間学校 『怪盗黒星』マッカレー
年代はだいぶさかのぼりますが、昭和39年、4年生で箱根に林間学校に行きました。リュックに『怪盗黒星(ブラックスター)』(マッカレー著:南洋一郎訳:ポプラ社)を入れていきました。自由時間に読むつもりでしたが、往きの電車の中でも本を広げて少し読みました。
現地に着いて晩ご飯まで自由時間があったので本を開こうかなと思っていたら、担任のF先生に何を読んでいるのと声をかけられました。ふむふむという感じでF先生は寝転がり『怪盗黒星』を読み耽っていました。
ぼくはむしろ嬉しい気持ちでいました。あるいは先生はマッカレーにもしくは南洋一郎の名に魅かれたのかもしれません。
ぼくは習字を習っていたわけでもないのに先生の目利きで素地があると言われ、東京大神宮の書道展示会に2年続けて出展できました。マンガを描いていたことも知っていて、教壇でクラスメイトの前で読んでもらったこともあり、ありがたいと感じていました。
マッカレーの『怪盗黒星』は赤坂一ツ木通りの古本屋で買いました。昭和30年(32年も有り)出版のもので昭和39年に70円で買い求めたものです。