昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

流線形

 昭和40年に小学5年生になってクラス替えがありました。担任も女性のO先生に変わりました。ある体育の時間に50メートル走の計測がありました。O先生に握られたストップウォッチによる計測です。
 同じグループのタケちゃん(Hくん)に負けるわけがないのに、勝てません。タケちゃんは8.7秒、ぼくは9.2秒。あれあれ、おかしいなと思っていろいろ考えました。
 とっさに成績優秀なIくんに相談してみたところ、走る足幅を狭くすればいいんじゃない?とアドバイスされ、さっそく試すことにしました。Iくんは元赤坂に住んでいて、のちに東大法学部に現役合格、弁護士になった人です。
 Iくんの助言のおかげで三度めの計測は良い結果が出ました。タケちゃんに勝てたのです。ぼくのタイムは8.5秒です。走り出す前にぼくは軽いジョークを飛ばしたのです。タケちゃんに、
「タケちゃん、流線形だからなぁ」
 タケちゃんの額は出っ張っておらず新幹線ひかり号みたいだったので、流行りの「流線形」という言葉を投げつけました。タケちゃんは笑ってしまって本気が出せませんでした。
 なおリレーの選手に選ばれたのは7.8秒のFくんと7.9秒のホッサンでした。チャーリーは5年生からクラスが違っていました。

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