インスタントラーメン
台町のころです。昭和38年ごろというと、世間ではもうインスタントラーメンが十分普及していたと思います。
うちではチキンラーメンを時々食べていました。ただ母が作る場合キャベツや何かをちょい足しして鍋で煮たりします。平成の初めのころチキンラーメンの懐古的なブームが来たときは逆に熱湯を注ぐだけ、というのが見直されたような印象を持ちます。
それはともかく、昭和38年ごろに戻りますが、たまたまチキンラーメンではなくE(某メーカー)のワンタンメンを母が買ってきていたのです。それを作ってくれてぼくと妹は食べました。
食後二人とも気持ち悪くなりました。少し吐いたと思います。赤坂のS内科にかかったところ、もう一生インスタントラーメンは食べちゃいけないと言われました。この間そば中毒の女子中学生がそばを食べて死んじゃいました、と言いました。
自家中毒だったのです。ワンタンメンを食べる前に二人ともチョコレートを食べていました。それで自家中毒をうちうちでチョコラーメンと呼ぶようになりました。
Eに電話したところ社員二人でお詫びにうちを訪ねてきました。大きめの袋に何か商品を入れてきました。