父から聞いた都市伝説
父から聞いた、今でいう都市伝説があります。戦前か戦後かはっきりとはわかりませんが、帝国大学の入学試験の問題が変わっていたというのです。
東西南北の方向に「東」「西」「南」「北」の漢字が書いてあって、中央に「君」と書いてありました。
これより問題文は「君は東(あずま)に南西(何し)に北(来た)?」とありました。東(あずま)とは東京のことです。(これは問題そのものなのか、学生が提示したのかもはっきり判りません)
ある学生は東西南北に「東」「西」「南」「北」と配し、中央に「僕」と書いて、
「僕は東(あずま)に北(来た)が西南(災難)」と答えたそうです。
この学生は見事大学に合格しましたが、20代前半で亡くなったというのです。つまり回答と同じ運命をたどったということになります。
問題文は君を中心に東から時計回りにいきますが、回答文は僕を中心に東から時計回りと反対に回ります。
この話は祖母も知っていました。なので一定の時期世間で知られた噂話だったのでしょう。