都電荒川線界隈
昭和50年に都電荒川線界隈をカメラ持参で集中撮影しました。5、6人の単位で班を作り好きな地域を撮影に廻ります。日程もありますから、その日はたまたま荒川線界隈でした。
都電荒川線はぼくらが子どものころ親しんだ路面電車とちがい軌道路線です。一部(飛鳥山付近)併用軌道のところもありますが、ぼくらの知っている昭和30年代の都電は路面電車で青山通りとか外堀通り、銀座通りを走っていた都電です。
荒川線の場合線路ぎわを歩くというのはたいへん困難です。でも何かの拍子に、女の子が線路ぎわを歩いているところを写真に撮ったことがあります。自分でも記憶があいまいですが、望遠レンズ、と言ってもたかだか105か135ミリぐらいだったと思いますが、自分のネガに残っていました。望遠レンズを持参していなくても、グループだとその場でレンズの貸し借りは出来ます。
停留所はどこか不明ですが、というのもぼくらは歩いて廻ったからですが、庚申塚か鬼子母神かその近所にお岩さんの墓の入っている寺だかがある、というので見物に行きました。四谷にあるのとはまた別のようです。全員で記念写真を撮ったら、出来上がった写真に見知らぬ影が写っていて、それはぼくのネガには無くて安心しました。
ぼくは寺の事務所の裏庭に回って写真を撮ったりしました。広角の28ミリレンズで窓際の黒電話とか撮ったりしました。それが偶然いい出来でした。トーンがいい具合になりました。