キャラメル・ママ ティンパン・アレー
昭和49年か50年に小坂忠のコンサートに出かけました。千駄ヶ谷の日本青年館で夕方から並んで入ったのを覚えています。
外で待っている間、館内でリハーサルをやっている音が聴こえました。声の主は吉田美奈子です。ピアノの弾き語りです。
曲は「ベルベットイースター」。荒井由実の歌を吉田美奈子が歌っていて、しかも当日のプログラムには含まれていません。
ちょうどキャラメル・ママからティンパン・アレーに名前が変わるころだったかもしれないです。
キャラメルも仲が今イチのころ、解散してもどうせスタジオで顔を合わすのだから、発展的にティンパン・アレーという大きな枠にして気まずくならないようにした、ということらしいです。
小坂忠はボーカルですが、ぼくとしてはやはりキャラメル・ママの活動が気になったので足を運んだのです。
矢野顕子がまだ矢野誠と結婚する前だったらしく鈴木晶子の名前で出ていました。髪の長いちょっと暗めの子がピアノに向かって地味にいましたが、その子が鈴木晶子でした。
プログラムは小坂忠のアルバム「ほうろう」を中心に演奏したと思います。鈴木茂の「氷雨月のスケッチ」も歌ったと思います。
全体としてファンキーなサウンドでした。会場内の音響は詰まりぎみで伸びやかではなかったですね。林立夫のドラムの音が今イチでした。