昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

下北沢 喫茶店

 下北沢の「アイリス」で友人Oと話す中に「自由とは何か」「天才とは何か」のような話題が上ってくると、Oはルソーにはこう書いてあるとかショーペンハウエルにはこうだったと語り出します。たいてい待ち合わせを向かいの白百合書店にすることが多くなり、そうするとお互い退屈せずに待てます。文庫、新書コーナーでOはルソーやショーペンハウエルを指してこれ面白いんだよと言っていました。そのつづきを喫茶店で話すわけです。これは昭和48年~53年ごろまでです。
 今考えると理想的な青春時代だったのかもと思います。会う友人によって話題が変わるので、いろいろな青春を過ごせたなと感じます。Oとはジャズやフュージョン、フォークロックの話はまったくしません。せいぜいクラシックとかイージーリスニングの話が上るぐらいで前時代的な感覚で接することが出来ました。
 後年、ぼくもショーペンハウエルなんかを読んだことがあります。まだそのころはショーペンハウエルと表記されることが多く、ショーペンハウアーの表記は年代が下ってからだと記憶しています。
 でも実際はマルキ・ド・サドとかバタイユとか文庫で読んでいました。Oはサドも読んでいて「アイリス」でよく話題に出ました。
 バイト先で出会ったMさんにも最初ショーペンハウエルを話題に上らそうとしたことがあります。

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