三分坂の先生
赤坂の有名な坂、三分坂を下りたところにお寺があります。報土寺というので昔のお相撲さんが祀られているようです。その脇の路地を入っていくとS先生のお宅がありました。
S先生は数学の先生なので実際には中学に上がって授業を受けたのですが、近所のせいもあって顔見知りでした。というのも先生のお嬢さんがぼくと同じ小学校でクラスは違いますが同学年です。
その美人のお嬢さんと何かの折にいっしょに帰ってきたことがありますが、何を喋ったか思い出せません(実はぼくはおしっこを我慢しつづけて無口になっていました)。
いつもと違うルートで「やらと」の大きな暖簾の前を通って薬研坂を下りて上って帰りました。
中学のS先生で覚えているのは最初の授業で、オレンジジュースの円錐のグラスは三分の一の容積しか入らない、という話です。
そのあと円周率を黒板に書き出しました。
3.14159265358979323846・・・・・