立ち幅跳び、鉄棒
小学5年の体育の授業で立ち幅跳びをしました。着地点を砂場にして先生が測りました。立ち幅跳びは助走なしで脚の屈伸だけで跳ぶのです。
男子ではぼくがトップで2m2cm。女子のトップはKKさんで2m6cm。
2位とはいえ、2mを超えたのは2人だけですからちょっと(やったー!)という気分でした。
ぼくはまだ背が低くやせていたのに比べ、KKさんは中高生みたいに背も高く体格も立派でした。服装によっては30歳にも見えるぐらい大人の顔をしていました。
ぼくは足が長かったのでジャンプ力があったのです。
テレビショッピングの映像に小学生時代の女子KYさんの鉄棒の様子が映りました。体操着姿でした。鉄棒に片足を掛けてグルグル回っています。
昭和レトロなフォークとか歌謡曲のCDを売る番組で白黒の映像が流れた際偶然KYさんが映ったのです。あまり話はしたことはないけれど大人っぽい顔は集合写真で見た記憶どおりでした。
同窓会の連絡でKYさんに連絡した折、確かに鉄棒は好きで年じゅうやっていたと本人の弁。話が弾んで音大で声楽を専攻していたと知り、シュヴァルツコップが好きと分かりました。
郵便で同窓会のビデオとたまたまうちにあったシュヴァルツコップのレーザーディスクをダビングしたものを同封して送りました。彼女はお礼の電話をくれました。
KYさんの実家は日本橋。ぼくはコンピューター関連会社のシステムエンジニア部門で働いた時八丁堀に勤めていました。地下鉄の駅から地上に上がると磯の香りがします。というかはっきり言ってかつお節の匂いがします。
ああ、ここは江戸なんだなあと思いました。