昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

2015年9月のブログ記事

  • 天国注射の昼

     昭和58年(昭和56年か57年と思いましたが検索したら58年でした)に日比谷野音に出かけました。日比谷公園の中に入ったあたりで、工事の音が聞こえてきました。どこかで工事しているんだなあと思いました。  野音に近づいていくにつれ工事の音が大きくなってきます。おかしいなと思いつつ野音に入ってみると、... 続きをみる

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  • ラーメンの屋台

     赤坂表町時代です。昭和30年代後半だと思います。たまたま晩ご飯を用意していなかったのか、外出から帰ってきたのか、記憶はおぼろげですが、ラーメンの屋台のチャルメラが聴こえました。  あそこに住んでいてチャルメラの音が聴こえることはそう多くはなかったと思いますが、そのときはタイミングが合ったのです。... 続きをみる

  • ストリップ劇場

     昭和50年代にストリップを初めて見たと思います。  渋谷の道頓堀劇場、新宿の二丁目近くと西新宿にもありました。渋谷は東急プラザの裏通りの立ち飲み屋街の先にもありました。  コント赤信号はブレークする前にストリップ劇場の幕間に一、二度見かけました。  「福助の足袋」のネタがブレークする前です。見た... 続きをみる

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  • 東京都庁本庁舎

     昭和60年前後(1980年代半ば)ですか、友人Aと西新宿を散歩していたら、ライブの音が聴こえてきました。見ると窪地の広い空き地でマイルス・デイヴィス・バンドが演奏していました。  ギタリストがマイク・スターンというのは覚えています。その筋の詳しい方なら年代が特定できるかもしれません。もちろん野外... 続きをみる

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  • フォーレ ピアノ五重奏曲 ④

     フォーレのピアノ五重奏曲でおススメしたいもう一枚のCDはVOXBOX盤です。92年盤は簡素な絵柄のボックスでした。最新盤はジャケットもキレイになっています。  演奏者は、 Jacqueline Eymar:Piano,Gunter Kehr & Werner Neuhaus:Violins,Er... 続きをみる

  • 「赤坂の姉妹より 夜の肌」詳細 ②

     安保反対のデモのシーンは実写かエキストラか判別できない部分があります。国会議事堂前でわざわざエキストラを雇って撮影するほど悠長な時勢であったか疑問です。とすれば実写を撮ったことも十分考えられます。  デモ隊の中には笑っている若者もいます。エキストラに笑わせるだろうか?と考えると実写の可能性も大と... 続きをみる

  • 「赤坂の姉妹より 夜の肌」詳細 ①

     以前映画「赤坂の姉妹より 夜の肌」について触れましたが、もう少し詳しく書きます。  昭和35年当時の赤坂の見事なカラーの実写が見られます。原作は由紀しげ子の『赤坂の姉妹』です。国会議事堂前に花を手向けるシーンはこの年60年安保闘争で亡くなった樺美智子への川島雄三監督の思いがあるらしいです。  山... 続きをみる

  • 夢野久作

     夢野久作の『東京人の堕落時代』という本を祖母に読ませたことがあります。箱入りの単行本です。  ぼくはすでに読んでいましたので安心しておススメしたのです。明治、大正、昭和と生きてきた祖母にとってかなり興味深く読んだようです。  この本には「東京人の堕落時代」はもちろん収録されています。このルポルタ... 続きをみる

  • ピエール・ルイス ①

     昭和59年ごろ、書店でピエール・ルイスの『女と人形』(生田耕作訳)を見つけました。サバト(奢覇都)館刊行の箱入りの本でした。箱の模様のデザインがきれいで、本の紙質や綴じ方がフランス風で優雅でした。  こんなきれいな本は買ったことがありませんでしたので、書店に何回か通って買いました。当時としてはマ... 続きをみる

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  • フォーレ ピアノ五重奏曲 ③

     ティッサン・ヴァランタンは1902年7月生まれでうちの祖母と同じ歳です。オランダ人の血が流れています。  アンリエット・ピュイグ・ロジェ女史は東京文化会館音楽資料室で偶然お見掛けしてお声をかけたことがあります。助手さんと来られていてレコードを試聴していました。  ぼくは手帳にメモ書きして手渡しま... 続きをみる

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  • フォーレ ピアノ五重奏曲 ②

     アンドレ・シャルラン盤はジャケットがきれいです。天使がエビ反っているような絵です。  ティッサン・ヴァランタンのピアノは深く耽美的で心に沁みます。ORTF弦楽四重奏団のアンサンブルもフランス独特のエスプリに満ちています。第一ヴァイオリンのデュモンの音色は渋く香り高いです。  ピアノ五重奏曲の1番... 続きをみる

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  • フォーレ ピアノ五重奏曲 ①

     フォーレのピアノ五重奏曲に出会ったのは昭和59年のことです。小石川図書館で借りたレコードに偶然収録されていたのです。  小石川図書館に通いながら、何か情念のある音楽を聴きたいと感じていました。  そのころ懐かしい邦画を見たような気がします。前衛的な音楽とか芸術に一時的に飽きて何かドロドロした情念... 続きをみる

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  • 風疹にかかった時

     昭和55年ごろと思います。風疹にかかりました。そのころ風疹はちょっと流行っていたように思いますが、検索しても出てきません。  カメラマンの仕事は二週間ぐらいは休んだと思います。医者にかかりましたが、ああいうものは治るものではありません。  それよりも家で寝ていても熱がすごくて身体じゅうが痛くて耐... 続きをみる

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  • 80年代

     昭和59年ごろ、四谷の催眠センターに通いました。延髄を軟らかくするために首を回す運動や身体全体の柔軟体操などして、徐々に催眠誘導状態にもっていきます。  3か月通いましたが、一度も催眠にかかったことはありませんでした。代表がかける催眠にかかったような動きはしたことがありますが、単に空気を読んだだ... 続きをみる

  • フランス幻想文学

     昭和59年、渋谷の紀伊国屋書店でユイスマンスの『さかしま』を見かけてタイトルが気になってしょうがないまま、何週間か本屋に通って結局買いました。それだけに大事に何日間かかけて読み耽りました。  細かい学識や教養を要するところは判らなかったですが、透徹する精神というかテーマというか雰囲気は大いに共感... 続きをみる

  • 朝方の缶ビール

     渋谷区東に住んでいたころはやさぐれた感じでした。真夜中に隣りの部屋の住人が大音響でジャズを鳴らしてきました。負けじとこちらも大音響でジャズをかけます。  あちらがサックス入りのカルテットなら、こちらはゲイリー・バートン・クインテットのシンコペーションや変拍子の多い曲をかけます。あちらの部屋の入口... 続きをみる

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  • 広尾界隈

     青山高樹町には往年の時代劇俳優、大〇橋〇が住んでいました。そこから西麻布方面に行くと日赤通り商店街があります。意外とそんなに広くはありません。  ですが、実は青山高樹町と麻布笄町の境界線だったんですね。  この通りの裏には西武のT氏の邸宅もあるようです。通り沿いに日赤病院や東京女学館があります。... 続きをみる

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  • ドグラ・マグラ

     昭和58年に乱歩を読み終わると同時に乱歩に関する評論を読みました。その中に夢野久作の名を見つけました。  夢野久作の『ドグラ・マグラ』の文庫上下巻を2日間で読みました。夏でしたので、本のページにダニのような虫が這っていて、そんなことは初めてでしたのでとても印象深く覚えています。途中チャカポコチャ... 続きをみる

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