昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

タクシー

 昔のタクシーの乗り心地は膝や足の裏の感覚で覚えています。ルノーは小さいお婆さんみたいな風貌の自動車でした。ワンメーターが60円。表町からなだらかな坂を下って赤坂見附方面を走っていった時のことはなぜか何十年経っても憶えています。
 「とらや」とか豊川稲荷のところをルノーに乗っていくと、都電のレールと重なりガタつくのです。小さい車ですからもろに震動が伝わってきます。
 観音開きのトヨペットクラウン?のタクシーは80円だったと思います。天井が高いので圧迫感が無かったように思います。日産のセドリックやプリンススカイラインもだいたい同じ感覚だったと思います。ぼくが一番好きなプリンスグロリアのタクシーもあったように思いますが、多少年代がズレるかもしれません。もしかしたら100円のころかも。
 70円のタクシーもありましたが、記憶があいまいです。ブルーバードはあったと思いますが、コロナはあったかどうかうろ覚えです。
 後年になるとたまにヒルマン、コロナハードトップ、ベレットGT、デボネアなどめったに乗れないタクシーも見かけたような気がします。そういう時は内心ラッキーと思っていました。
 昭和38年ごろでしょうか、上野駅から乗った時、これは台町の家の前までですが、330円でした。助手席に座っていたぼくは目の前の料金表示を見て「330円だよ」と言った憶えがあります。そしたら父に「子どもは黙ってろ」と言われてしまいました。これがブルーバード級かクラウン級かは思い出せません。

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