島崎雪子
バブルのころテレビで映画「めし」(昭和26年)を見たときに女優島崎雪子を初めて見ました。
正確には映画関係の雑誌か何かの「めし」のスチール写真で横顔が素敵だなと思ったのが最初です。主役の原節子より興味を持ちました。
赤坂表町の2階に住んでいた妾のYさんを想起させるような容貌でした。Yさんとは一緒に風呂に入るぐらい親しくしていました。弟さんが二人訪ねてきたこともあります。
Yさん(本名Sさん)は大正生まれで海外で言えばメゾソプラノのセーナ・ユリナッチのような鼻筋の通った輪郭のはっきりした顔立ちでした。正妻というよりいわゆる妾顔の人でした。
ぼくの亡くなった妻にも似ています。Yさんではなく、島崎雪子にです。
不思議なことに島崎雪子の横顔のスチール写真を指してこういう女性が理想だ、と母に打ち明けたことがあります。しかも昭和50年代に女性の肖像画を油絵で描いたことがあるのですが、その絵の女性に妻が酷似しています。知り合ったころは全く忘れていて絵のことも映画の島崎雪子のことも思い出せませんでした。
島崎雪子は他に芸者役で伊豆肇と好対照なカップルの悲恋ストーリーの映画を見たことがあります。この映画はなかなか面白かったです。タイトルも正確に思い出せません。