昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

『論語物語』『荘子物語』

 まだ読みさしですが『論語物語』下村湖人著と『荘子物語』諸橋轍次著はたいそう面白い。
 どちらも共通に読みやすいし、相対化しています。
 『論語物語』では孔子が怪人二十面相のように疑われ、明智小五郎のように信じられています。
 『荘子物語』では荘子が孔子の悪口を言っている。老子にも相談に行っている。その老子も孔子よりだいぶ先輩のようですし、文献によっては孔子より後代の人のようだったりで、何がホントかわかりません。
 『荘子物語』は荘子の自己反省の箇所もあります。


 どう言ったらいいか、子どものころに読んだ江戸川乱歩を想起されます。手塚先生が犯人だったり畔栁博士が犯人だったり、影男も須原も怪人二十面相ではなかったり、すごく客観的に読ませるんです。


 孔子は偉いんだ。だから正しいんだ、って匂いがだいぶ薄まっている。荘子の考え方も奇抜なだけじゃなくダメなところを反省もしている。


 フリージャズでいうとスティーヴ・レイシーが正ならラズウェル・ラッドは邪、スティーヴ・レイシーが邪ならラズウェル・ラッドは正とかそういうフレキシブルな感性を養うには上の二点の書物はいいと思います。こういうのは一冊読むのではなく複数読むのがいいと思います。


 書店に行くと『論語』は山とありますし、反「論語」もけっこうある。『荘子』は老荘思想で有名ですし、70年代TAOという呼び方で老子の思想が流行ったことがあった。バグワン・シュリ・ラジニーシの本が平積みにされていました。セミナーまでありました。
 60年代のマルクス主義が廃れて「無」の思想が流行りました。


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