昭和レトロ写真 ④
翌年もパールⅠを別の店ですが、デパートの中古カメラ市で買いました。やはりパールⅠの描写は非常に気に入っていました。
戦後の白黒映画でいえば東宝と日活の間をいくような感覚を個人的に持ちました。
このカメラでもT-MAXやアグファパン100、コニカパン100、ネオパン400など試しました。
本当はコニカパン200を全面的に使いたかったのですが入手しづらく、記憶があいまいですが、このころ200は生産中止になっていたかもしれません。
ネオパンよりもコニカパンのほうが粒子が細かくハーフトーンがよく出ました。ネオパンはコントラストが良かった気がします。
ですが、何の事情かこのパールⅠも後年売却しています。
同じ年にローライフレックス・タイプⅠプラナー80mmF2.8(1960年)を95000円で買いました。
自分でもよく思いきり買ったなと思える金額です。これを首から提げて神宮前を散歩していましたら隠田神社祭に遭遇しました。
確かによく写るカメラです。でも人物の描写は抜群ですが、風景となるとちょっと違います。カメラの知識がある人なら買う前から知っていることなんですよね。
翌年の95年スーパーイコンタ69(イコマット)テッサー105mmF4.5(1933年ツァイスイエナ)を69000円で買いました。これはテッサーレンズで距離計も付いていたので意気込んで買いましたが、思ったほどの写りではなかったです。
前年とこの年ぐらいは完全に迷宮にハマっていました。
この後キャノンⅣsbやキャノネットGⅢQL17も買いますがいずれもハズレで自分好みではありませんでした。
やっと満足できたのがローライフレックススタンダード・テッサー75mmF3.5(1932~1934年)です。これは技術がない自分でもキレイなトーンと質感を得られます。
6×6なので『写された港区』とは違いますが、写真の雰囲気は似ています。