ひとは死ぬのです
ぼくなんかトイレでしゃがんでいる時なんか、一個上の従兄も生きてるし80過ぎの叔父も生きてる。まして90過ぎの伯母も死んだと聞かない。
ああ、なのにオレだけ苦しんで死んでいくんだなと思っていた。
そしたら従兄も叔父も伯母も去年死んでいたらしい。妹から聞いた。
そりゃあぼくはこんな身体だから通夜も葬儀も行けやしない。だけどメール一本くれないなんて・・・
叔父とは母の十三回忌の時に会って以来。まぁそれでも十年ぶりだったりこの四十年で3、4回会ったぐらいだものな。
伯母は母の姉だが、母の葬儀に来ただろうか。記憶があいまいだ。伯母の夫伯父の葬儀の時は見かけたかもしれない。
だからといってぼくだって孤独死する確率は90%以上だ。
別に死ぬ時は独りで死ぬんだからどうでもいい。部屋で発見された時ミイラ化していてもそれぐらいは許してくれ。
むしろ万年雪に覆われて誰にも発見されず死ぬのが理想である。
だれか雪山に連れていってくれればいいのに。