赤坂をどり 日本のファッション ③
赤坂をどり第四十四回 藤間流「津山の月」清元連中
清元寿兵衛作曲
清元は高い声の唄の文句が粋で洒脱。歌舞伎踊りを創始したといわれる、なごや山三に月の山路を越えて出雲の阿国が会いに来るというしみじみとした舞台です。
阿国の弟子たちは花笠をもって踊ります。山三は黒地の波の模様の着物に帯は黄緑、阿国は金と赤の着物に帯は青紫。
〽 揃うた揃うた踊り笠 春は花笠 夏あじろ笠 秋の菅笠 冬めせき笠 浮世しのぶの深編笠も姿形で 若さは知れる 花の都の御所塗り笠よ 月の笑顔に照る紅葉笠 さても見事に揃うたり そこで振り出せ お手回り 大事の前の居合腰 すみよし振りよしなりもよし ふりゃれお振りゃれ大鳥毛 槍は鎌槍十文字おっとりそろえた長刀 名古屋山三の槍踊り おもしろや
☝ なごや山三
出雲の阿国
あじろ笠
菅笠
めせき笠
深編笠
御所塗り
紅葉笠
鎌槍十文字