昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

ベートーヴェン ピアノソナタ

 ベートーヴェンのピアノソナタはいろいろ聴きかじりました。でも順番はアトランダムです。

 最初アンドラーシュ・シフを聴いていい意味で無難だなと思いました。これだったらBGMとして部屋で流しておけるかもと思いました。


 次にバックハウスやケンプを聴きましたが、シフに比べて技術がヘタだなと正直思いました。


 昔、「音楽の友」だったかそういう雑誌にバックハウスのベートーヴェンのピアノソナタに批判的な記事が載りました。ある評論家がタブーを告発するニュアンスが込められていました。


 その時思ったのは逆に多くのクラシックファンはバックハウス病に一度は侵されているんだなということです。


 事実クラシックファンもしくはベートーヴェンピアノソナタファンがバックハウスにドイツの精神性を負っていると判断できるほどぼくは詳しくなかったので、その判断自体も疑わしいものでしたが、何らかのヒントにはなるだろうと思いました。


 そこでやはりバックハウスを一度は聴いておかねばと思い至ったわけです。これがクラシック界のステマと言ってしまえばそうかもしれない。そうは言っても聴かねばならぬと強く思いました。


 バックハウスを実際に聴いてみてそれはステレオ盤ですが、拍子抜けするぐらい何も感じなかった。この程度なのか?


 続いてケンプも聴いてみました。こんなものか。技術も大したことない。月光ソナタの第3楽章が全然弾けてない。(ケンプは80年代に従弟にレコードを聴かせてもらったことがあります)



Schiff,Beethoven Piano Sonata No.31 in A flat majior, op.110
 要は月光ソナタ、三大ソナタ云々よりも全体的に聴いて違和感が無ければいいと思ったわけです。


 結局今もシフが一番聴きやすい、聴いていて一番しっくりくると思っています。全集を買いましたが、ピアノソナタ前半よりも後半のほうが良かった。


 70年代ECMジャズを聴いていた影響もあるのかもと思いました。


 それと意外にもフランスのジャン・ベルナール・ポミエの全集が試聴した中では良かったです。


 衝動買いしてまだ持っているのはルドルフ・ゼルキンです。悪くはないのですが少々粗が目立ちます。


 単発的にはアラウだとかポリーニだとかリヒテルとかグルダも聴いたと思いますが、触手が伸びなかった。


 自分はベトソナのホントのファンではないと自覚がありつつ、いいか悪いかはやはり譲れないところです。

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