昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

量販店の中国人女性

 10年ぐらい前、フランス旅行の前に海外のコンセントに合うように変圧器を買いに出かけました。秋葉原の某量販店のフロアに行きました。


 見ると美人の店員さんがいたので、思わず声を掛けました。言葉が片言だったし面長だったので韓国人?と訊いたら中国人だと言うのです。
 え?留学生?と訊いてみましたら、不法滞在と言いました。ストレートに言われたのでそのときは冗談かと思いましたが、後で考えたらホントかもしれないと思いました。どこかの準ミスみたいな知的な美人です。


 その女性に変圧器の売り場はどこにありますか?陳列棚まで行ってフランスに合う変圧器はどれなのか訊きました。これですねと持たされてレジへ持っていきました。


 レジでフランスの変圧器はこれでいいんですね、と確認したところ、これは違いますね、と言われました。正しい変圧器を持ってきてもらって購入しました。



 フランスから帰国して写真の現像が仕上がったのでまた量販店に受け取りに行きました。写真を受け取ってひと息ついて、そうだった、この間の女性のところへ行ってみようと思いました。


 彼女はいました。この間の変圧器間違ってましたよ、と言いました。すみませんでしたと答える彼女。あなたに漢詩を書いてきましたと言って、紙に書いてある自作の漢詩を見せました。彼女は美しいし知的であるというような内容です。七言絶句の平仄も韻も合っているし起承転結にもなっていたので、彼女は納得したようです。


 すかさず写真のモデルになってほしいと頼みました。ダメと断られました。街中でスナップでもいいからと言いましたが、ダメでした。
 後で、仕上がった写真を見せれば怪しまれなかったのに、と少し後悔しました。DPEの窓口で受け取ったばかりの写真の袋を手に提げていたのに。失敗したなぁと思いました。モノクロの真面目な風景写真ばっかりなのに。

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