昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

童謡歌手 特撮ヒーロー、コロムビア

 「少年探偵団」の映画版は東映のシリーズで「ぼ・ぼ・ぼくらは少年探偵団♪」で有名です。歌唱は宮下匡司と上高田少年合唱団です。DVDが出ているかどうか未確認ですが、以前レーザーディスクを持っていました。
 ヘッドホンで聴くと「ぼくらは少年探偵団」と合唱する背後でオーケストラのコントラバスとチェロがピチカート奏法でウォーキングするんですが、軍歌みたいで鳥肌がゾクゾクッときます。
 ただし童謡歌手の宮下匡司と上高田少年合唱団のクレジットは映画の字幕には出てきません。(『江戸川乱歩と少年探偵団』河出書房新社に載っていました)このテーマはテレビドラマにも引き継がれたと思います。


 「少年探偵団」東映版の上映は「妖怪博士」「二十面相の悪魔」怪人二十面相役は南原伸二(宏治)で昭和31年。「かぶと虫の妖奇」「鉄塔の怪人」二十面相役は加藤嘉で昭和32年です。明智小五郎役はどちらも岡田英次です。少年探偵団の子役たちはほとんど団塊世代と思われます。


 ちなみに怪人二十面相(くわいじんにじふめんさう:昭和11年の表記)シリーズは松竹で昭和29年~30年に上映されました。こちらは歌があったかどうか記憶があいまいです。
 覚えているシーンは怪人二十面相がミイラの棺桶に隠れている人物に「誰だ!?」と怒鳴りつけると「誰でもない」と明智小五郎が棺桶のふたを開けて出てきます。この場面は川崎の名画座で見ていて思わず笑ってしまいました。バブルのころになつかし復活上映があったと記憶しています。


 童謡歌手でコロムビアに目を向けると、安田姉妹がいます。祥子と章子(由紀さおり)です。祥子はきわめて歌唱力がしっかりしています。「七つの子」「赤い靴」(昭和31年発売)などがCDで聴かれます。異人さんがいい爺さんだと思っていたのはぼくだけでしょうか。今では青い目になっちゃって、って妄想たくましいです。章子は幼少期から少しハスキー気味です。「どこかで春が」「うさぎのダンス」(昭和35、36年)などが聴かれます。



 岡田孝というのは団塊世代です。男性ですが女の子みたいな美声です。声変わり前なんでしょう。「赤とんぼ」「お山の大将」(昭和35、36年)などが聴かれます。


 羽崎共子は昭和18年2月生まれで新宿区立牛込仲之小学校出身ですから、太地喜和子の一級上でしょう。歌唱は確かですが、すでに大人の声です。「浜千鳥」「信田の藪」などです。


 桑名貞子は昭和27年元日生まれ。リズムのキレもよくきわめて歌が上手いです。「グッドバイ」「歌の町」(昭和39年発売ステレオ録音)などが聴かれます。後年はシャンソンコンクールでグランプリを取ったそうです。


 井上裕子は昭和28年生まれ。この人も上手いです。「黄金虫」「青い目の人形」(昭和40年)などが聴かれます。


 なお安西愛子の「お山の杉の子」(昭和33年)には伴久美子と川田孝子、「月の沙漠」(昭和35年)には久保木幸子、「やさしいお母さま」(昭和35年)には桑名貞子が参加しています。


 松田トシ(敏江)は「雀の学校」(昭和35年)など聴かれます。河村順子は「うれしいひなまつり」(昭和35年:作曲は父の河村光陽、オリジナルは昭和11年ポリドール)などが聴かれます。


 それぞれのコーラスはコロムビアゆりかご会、ひばり児童合唱団、みすず児童合唱団、コロムビア杉の子こども会、子鳩会などが参加しています。


(参考CD:「懐かしの童謡歌手たち③復刻」)

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