昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

深川江戸資料館

 深川江戸資料館は二度行きました。思ったより快適なところです。暇があったらもう一度行きたいと思いつつ何年か経ってしまいました。
 バブルの前後、江戸ブームとか下町ブームがありました。何の気なしに思い立って東京メトロ東西線で「門前仲町」まで行って深川の街を散策しました。深川は五六度行きました。


 その折、気が向いて深川江戸資料館まで足を延ばしたのです。江戸資料館の最寄り駅は都営大江戸線にできましたが、当時はまだ大江戸線はなく東西線「門前仲町」からも一駅歩くぐらいの感覚で歩けました。


 一度めは深川の街をカメラで撮り歩いてその足で資料館に向かったと思います。初めて入ってびっくりしました。江戸の長屋がそのまま再現されているのです。長屋に住む庶民の暮らしぶりが細密に大道具小道具すべて目の当りにできます。薄暗いのは逆にリアリティーがあります。八百屋があったり米屋、味噌屋、船着き場があり団子を売っている茶屋もあります。ただし食べるのが目的ではなく見るだけです。


 二度めはもう撮影するのが目的でフィルムの感度を1600ぐらいに設定していきました。(それでも出来上がりは暗めのカラー写真でした)
 館内はキンキンに冷房が効いていて気持ちよかったです。長屋には女住まいの部屋があり中には三味線が置いてありました。ツンテンと指で爪弾きしてみると、ツンと弾いただけで江戸の街の雰囲気が出ます。ツンとやってから押さえているほうの指の腹を微妙にずらすと粋さが出ます。
 そばで興味深げに見ていた知らない小学生の女の子はぼくが弾き終わると奪うように三味線を手にして弾き始めました。
 子どもだからと言って三味線に興味を持たないと思うのは先入観です。三味線の奏でる雰囲気というのはどんな年代も感じられるものだとその時思いました。それも爪で弾くからよけいにひそやかな感じになります。


 未だにくやしいと思っているのは祖母を連れていけなかったことです。祖母と母と深川を散歩したことがあり、伊勢屋のおいなりさんも買ったしお参りも済ませた、さてどこへ行こうかという時にうっかり清澄庭園へ行こうと言ってしまいました。ホントは江戸資料館に行きたかったのですが、江戸とか粋に全く興味を持たない母に遠慮してしまいました。祖母の足を気遣いタクシーで清澄庭園に向かいました。
 真夏の炎天下に清澄庭園なんてホントに失敗でした。祖母は暑いのが苦手です。肝心要な時に何で母の意向を尊重してしまうんだろうと後悔しました。祖母が亡くなった今なお悔やんでいます。
 でも地図で見ると清澄庭園と深川江戸資料館は隣り合っているんですね^^;

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