昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

神楽坂界隈 続

 神楽坂はそれほど大きくない街ですが、店の入れ替わりが激しいです。
 店を出す側は人がにぎわうのを見てここなら大丈夫だろうとタカをくくってしまうのでしょう。
 現実はそんなに甘くないようです。1年ぐらいで閉店なんて店も少なくないです。


 老舗レストラン田原屋は夏目漱石がお気に入りの洋食屋でしたが、2000年代に閉店しました。
 90年代に一度ハンバーグを食べたことがあります。母と叔母が一緒だったのですが、一口食べた感想は噛みごたえあり、いわゆる昨今のジューシーなハンバーグとちがうのでちょっと戸惑い、三人とも無言で顔を見合わせました。オムライスが有名だそうですが、食べていません。


 ちなみにオムライスは路地の坂を上ったところの出版クラブのレストランがリーズナブルです。お好み食堂っぽい感じで入りやすかったです。トロトロのオムライスが1000円ほどで食べられました。ただ90年代に二三度利用したので現状はわかりません。


 田原屋の跡地は10年以上パチンコ店だったと思いますが、最近椿屋珈琲店になりました。
 はす向かいのベローチェは改装して対抗しました。価格帯が違うので影響は少ないと思います。和服姿で年に数回来る客はゆったり座れる椿屋のほうが利用しやすいかもしれません。(入店したことがないのでゆったりかどうか保証はできません^^;)


 以前は坂の途中にフレンチコーヒーの店内が暗がりの店がありました。チェーン店です。ここは落ち着きました。
 写真館もありました。
 この辺一帯はビルになり地下にサイゼリアがあります。


 神楽坂はテレビのイメージでは石畳の路地とか老舗の粋な料理屋さんがすぐ思い浮かぶかもしれませんが、フレンチやイタリアンがけっこう多いです。


 石畳だけ見て満足して帰途につく人も多いのでは?若い人は検索して目当てのお店に向かうんでしょうけど。いずれにしても若い世代はお金を落としていかないようです。


 あと和食は意外に利用しにくいです。


 ランチなど他の街で食べたほうが気が利いています。うっかり入ってご飯(保温ジャーのにおいがする)が不味かったり応対が悪かったりしますから。


 大きな看板に惑わされて入っても干からびた天ぷらが出てきたり、しょっぱすぎる親子丼などあります。


 だいたい神楽坂はお店の感じはあまり良くないです。歌舞伎役者がご贔屓のせんべい屋は客を見下ろします。


 漱石ゆかりの文房具店もあまり感じよくありません。大判サイズの中華まん、味はどうですか?


 自然体で感じが悪くない店は角の瀬戸物屋さん(最近改装工事が始まりましたからテナントビルになるかもしれません)、隣りの漆器店、神楽坂下のそば屋翁庵、向かいの文房具店です。

 翁庵は懐かしい旅先のそば屋さんの雰囲気で気軽に入れて定食も量が多いし、そばが食べたければ大もりがおススメです。他の手打ちそばの店は量が少なく値段も高いですが、翁庵は800円ぐらいでたっぷりそばが食べられます。けっこうおいしいです(更科でなく田舎そば風)。
 気を遣ってざるそばにする必要はありません。一人で入って大もり一枚頼めばいいんです。前菜というか小さい冷や奴とおしんこも付いてきます。そば湯もたっぷり飲めます。


 坂上近くの現在はドラッグストアになったところはうなぎ屋さんでした。大和田と言いましたか。ここは美味かったです。天然ものでたれをあまりつけない自然な味でしたが、だいぶ前に閉店しました。


 江戸のころの城跡が地下に見られた酒店も閉店しました。

×

非ログインユーザーとして返信する