昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

谷根千散歩 ②

 谷中周辺は数年前にも一人で散歩しました。カメラを提げて鶯谷駅で降りて、まず文学資料館に行ってみようと思いましたが、あいにく館内定休日でした。


 しかたなく炎天下を住宅街の路地を歩いていきました。幹線道路の脇に路地があって住宅が密集していました。ふいに二葉あき子の歌声が聴こえてきました。それが「水色のワルツ」だったか「フランチェスカの鐘」か「恋の曼珠沙華」かうろ覚えですが、亡くなったのかな?と瞬間思いました。

 こんなご時世に二葉あき子を聴いている人などいるまいと思ったからです。おそらくテレビのワイドショーかなんかで取り上げて歌声を流すぐらいだから亡くなったのだろうと推測したのです。(帰宅した時に案の定亡くなっていたと知りました)

 昭和40年代から懐メロブームがあり、ぼくらは戦後の生まれですが、戦前戦後流行った歌謡曲をテレビで見て聴いて、明治大正生まれの人と共有できたのです。多くの歌手の中でも二葉あき子の歌はけっこう気に入っていました。

 うちに33回転のEPレコードがありました。昔は33回転(45回転とは別の)EP盤があったのです。ハチャトーリヤンとか三橋美智也とか、二葉あき子もありました。EPレコードなのに4曲ぐらい収録されていました。「夜のプラットホーム」も含まれていました。「水色のワルツ」は高木東六のピアノ演奏に味があります。70年代は二葉あき子のSPレコード時代の復刻盤も買っていました。


 ともあれ住宅街をうねうね行って谷中の有名な二又の樹木のところを通り、テレビ番組のロケなどにもよく出てくる石塀のところも歩きました。

 谷中の商店街はお店の日陰で猫が佇んでいました。昼食はそば屋さんに入りました。なんかあまり下町っぽくないそば屋さんでした。セットのそば+親子丼を食べたと思います。

 いったん商店街の端の階段のところに戻って、細い路地を行きました。谷中の墓地を何となく歩いて、夏の暑い中のどが渇いたので冷たいものでも飲んで休もうと思いながら歩きました。


 やっとの思いで角のカヤバ珈琲が目に入りました。黄色い素朴な看板が懐かしい感じです。店内はなかなかレトロモダンな内装でした。古民家カフェ風というんでしょうか。で、宇治抹茶氷あずきを注文しました。レトロな器にふわふわのかき氷がとにかく美味かったです。ただ器が小さいので慎重に食べたにもかかわらず、氷がこぼれて器の下を濡らしてしまいました。周りの客は若い人が多く、パソコンの話をしていました。


 谷中は下町と言っても閑静なところなので若い人が多いですね。今や人気のデートスポットなんでしょう。帰りに日暮里駅近くのご飯屋さんに入りましたが、そこはお店の人も客もあまり柄が良くなかったです。お酒に酔っぱらって大声で談笑していました。

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