昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

母にぶたれたこと

 曽祖父、父方の祖父の父は明治十年代の生まれです。祖父は明治34年ごろ生まれたそうですから20歳ぐらいしか離れてないようです。
 その曽祖父はポマードの代わりにバターを髪につけていたそうです(笑)。
 それで日曜日というと機嫌が悪かったそうで、なぜかというと家計が厳しかったので行楽に行けないからだそうで、暗黙のプレッシャーを感じていたのかもしれません。


 曽祖父の娘さん夫婦のうちに初めて遊びに行った時、ぼくは曽祖父のことをZ爺さんと言ってしまいました。うちでいつもZ爺さんと呼んでいたのでつい口に出してしまったのです。
 Z爺さんはとっくに亡くなっていましたが、娘さんは存命していたので呆れられたかもしれません。娘さんは大正生まれです。その方は祖父の妹です。祖母の義妹ということになります。


 そのご夫婦が昭和32年ごろ赤坂表町のうちに遊びにきた時、母が手作り料理を銀紙に包んで出しました。赤坂「からす亭」の店屋物の真似をして出したのです。
 予てより「からす亭」の銀紙に憧れていたぼくは「こんなの初めて」と言って嬉しさを表現しました。ご夫婦が帰った後、母にしこたま尻をぶたれました。母の見栄張りをバラしてしまったからです。

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