昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

傘の持ち方

 昭和39年ある朝、赤坂見附から関東ローム層の地肌が見える崖の坂を上っていました。そこは後年東急ホテルが建ちます。
 朝から雲行きが怪しかったのか傘を持って歩いていました。坂の中腹で後ろを歩いていた6年生の生徒に呼び止められました。
 「この傘の持ち方だと危ないから、傘の先を前に持ちなさい」
 ぼくは4年生でした。5、6年生はかなりお兄さんに見えました。とはいえ同じ小学生に注意を受けるのはショックでした。6年生の彼はうちの近所の医者Sさんの息子でした。


 ショックでしたが、後々考えてみると、あの時注意してもらって良かったと思いました。以来40年50年意識して傘を持つことができました。傘の持ち方なんて些細すぎて親も先生も教えてくれないものです。でもどこかで誰かに教わったほうがいいしつけではないでしょうか。


 雨の季節など傘の差し方はある程度認識されていると思います。(傘を差してスマホを見ながら歩いている人はいます:論外)雨が降っていない時の傘の持ち方までうるさく言われません。人ごみで未だに傘の先を後ろに持ってブン回して歩いている人がいます。
 あれって相当危ないと思います。後ろに子どもが歩いていたら危ないし、歩道橋や駅の階段はなおのこと危ないです。そういう人を見ると子どものころにしつけされなかったんだなあと思うわけです。


 ついでに言えば電車内やスーパーなどで閉じた傘の先を外に向けて歩いている人は多いです。傘の取っ手(持つところ)の柄のあるほうを身体に引き寄せて周りに配慮している風を装い、逆に傘は斜めに傾くわけですから、先は外に向くわけです。
 取っ手を逆向きにすると、腕から抜けやすいし、そういう提げ方をすると自分の衣服が濡れるからという言い分があるんでしょう。
 要はスマホやケータイを見たいから傘に注意を払いたくないということでしょうね。

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