昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

日航機墜落の日

 昭和60年の夏はつくば万博を見ました。いったん母の実家に滞在してつくば万博に出かけたと思います。でも、つくば万博のことはほとんど思い出せません。


 その日、叔母たちが居間でしゃべっていたので、ぼくは客間のアップライトピアノを弾いていました。


 当時まだ世間で知られていなかったエリック・サティのジムノペディ1番とかグノシエンヌ1番~3番です。叔母の夫(義理の叔父)は客間で寝転がって文庫本を読んでいました。

Musica relajante - Erik Satie - Gnossienne No. 5



 1時間ばかり弾いて、お茶でも飲もうと居間に行くと叔母のE子が、



 「たいへんだよ、飛行機が墜落して、坂本九が乗っていたんだって」「エエーッ!?」
 坂本九と叔母E子は同じ歳です。


 叔母2人に叔父の嫁2人と母がいて、一人席を外すとその人の話題。また別の人が席を外すとその人の話題。順番に移っていきます。


 女性は悪気はないにしても、いない人の話を抵抗なくできるんだなと、そのとき痛感しました。

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