野際陽子
昭和38年のドラマ「赤いダイヤ」は見ていました。先物取引のいわゆるアズキ相場を描いていてドラマの中身は判りませんが、大辻司郎の個性的な雰囲気が子どもでも面白く感じられました。
これに野際陽子が出演していたのですが、当時は気づきませんでした。
似たような路線で「とぼけた奴ら」も面白かったです。千秋実、高松英郎、勝呂誉のコンビがお互い文句ばかり言っている腐れ縁の雰囲気が面白く感じられたんだと思います。これは昭和42年ごろのようです。
昭和42年の「ローンウルフ・一匹狼」というハードボイルド系ドラマは天知茂が主演でした。このドラマはたぶんわりと直後の再放送で見たんだと思いますが、毎回最後に天知の妻役の野際陽子が悪の一味に連れ去られます。
この場面見たさに画面にくぎ付けでした。野際陽子の名前も知らず、世の中にこんなキレイなひとがいるんだぁと思ったものです。中1から見れば相当歳の離れたあこがれの対象でした。
「キイハンター」は昭和43年です。ここでの野際陽子は長髪にパンタロン姿のアクションドラマに相応しいいで立ちでした。「ローンウルフ」の野際陽子は亭主持ちの妻然とした地味なメイクだったはずです。髪は肩までかかってなかったと思います。だから「キイハンター」の野際陽子となかなか結びつかなかったです。
「ローンウルフ」を見るときちょうど母が掃除機でガーガー居間の掃除を始める時間帯でしたが、野際陽子を注視していたのでうるさがらず、気づかれないように画面にくぎ付けになっていました。