ステレオ ②
一体型ステレオは昭和45年以降は時代遅れの感覚がありました。
それでも父と母と妹と四人で夜ラヴェルのボレロをソニーのシングル盤で聴いたのはよく覚えています。うろ覚えですが、ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィアオーケストラだったと思います。33回転ですがシングル盤なので途中でA面からB面にひっくり返します。続けて二回聴きました。
昭和48年以降は街中でジャズとかクロスオーバー(のちにフュージョン)を聴かす喫茶店が増えました。明るめの照明のジャズ喫茶ではレコードプレーヤーが客にも見えます。
DENONが使われていました。メーカーだけを真似てDENONの安価なレコードプレーヤーをうちの洋間に設置しました。当時はデンオンと呼ばれていましたが、ぼくがデノンと言うとデンオンだよと友人に笑われたことがあります。今ではデノンと呼ぶそうですね。レコードプレーヤーをターンテーブルと呼んだらやはり友人にレコードプレーヤーなと笑われました。
ただ60~70年代という括りで言うとフォーク、ロック、ジャズ、クロスオーバーが次第に移り変わったのです。とりわけ日本ではフォークロックが流行ったように思えます。