他人の顔 etc
前に旧草月会館のイメージは黛敏郎が似合うみたいなことを書きました。意外と武満徹じゃないとか。ですけど、昭和30年代~昭和40年代前半のイメージでいえば武満かなぁと思うのです。
映画「女が階段を上る時」や「卍」は黛敏郎が音楽担当で確かにそのイメージです。ですけど、「他人の顔」なんて武満徹です、完全に。ラストシーンには旧草月会館が出てきます。
The Face of Another (1966) - Hiroshi Teshigahara - 1. Waltz - Tōru Takemitsu
改めてアマゾンの試聴で武満の「ノヴェンバーステップス」や「弦楽のためのレクイエム」など聴いてみると赤坂見附の立体交差の近代性と対極にある繁華街での和服姿がちらほら見えるような気がしました。
こういう曲はウォルトンの弦楽曲にも通ずる感覚があると思います。
「夫が見た 女の小箱」や「千羽鶴」なんかの若尾文子の和服姿はモダンな和を想起させます。最近DVDで見ましたら林光とかが音楽担当でしたが、武満に似てました。