「運命」ベートーヴェン
ジャジャジャ、ジャーン~♪っていうのがラジオから流れてきて、幼児のぼくでも意識していたのは昭和30年代前半です。
ただしぼくが聴いたベートーヴェンの「運命」がフルトヴェングラー指揮とすれば1954年つまり昭和29年の5月録音のベルリンフィルのものではないかと思います。
フルトヴェングラーによる「運命」の録音は1954年以前もありましたが、ネット上で聴く限り1954年5月の録音が一番しっくりきます。このライブ録音は以前CDでも持っていました。他の録音はテンポが少しずつ違います。
3歳のぼくが指揮者の真似をしてジャジャジャ、ジャーンとやると母が喜びます。ジャジャジャの前は難しい表情をします。自分なりのタメを持たせたんです。テレビはまだ来ずラジオからだけの情報ですから想像の世界です。
表町の家で幼稚園に通いだす前の幸せな時代でした。