昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

「透明人間と蝿男」

 大映「透明人間と蝿男」(昭和32年)という映画は第六天町がロケで使われています。


 え?どこ?という人が大半でしょう。
 近年は丸の内線の「茗荷谷」駅と「後楽園」駅の間に小石川検車区(現在は中野検車区小石川分室)があって旧大蔵省第六天町宿舎との間に挟まれた道路になっています。


 昭和32年当時「赤坂見附~御茶ノ水~池袋」に丸の内線を敷くべくすでに工事は整えられていたもようです。
 「茗荷谷」駅は春日通り沿いなので自然と高架みたいな形になるため、その下の道路を通るにはトンネルをくぐらざるを得ません。
 トンネルの真上は小石川検車区(中野検車区小石川分室)です。



 トンネルの下の道路のシーンは二度出てきます。
 道路が東西だとすると南側は切支丹坂、北側は階段になっています。
 階段を上り、ちょっと行くと小石川4丁目交差点ですが、そこは春日通りです。


 階段は庚申坂という名前だそうです。昔この階段を上ってよく小石川図書館に通いました。


 映画でも二度めには刑事が途中まで駆け上ります。そしてまた階段を駆け下りるのです。
 切支丹坂からのアングルもあり撮影陣はよほどここが気に入っていたようです。


 実はぼくも1980年代に自主映画制作のため8ミリカメラでここを撮影しました。単に気に入った場所だったからです。映画でロケに使われていたなどと知らなかった時期です。


 このトンネルを見たい方は「茗荷谷」駅南口から線路づたいに東方面へ歩けば2、3分で行けます。
 あるいは有楽町線の「江戸川橋」駅から神田川沿いに巻石通りを行って、
小日向という交差点を左に、ちょうど小日向交番が角にありますからそこの路地を入ってください。

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