昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

音楽とリズム感  その3

 ハービー・ハンコック(key)、パット・メセニー(e-g)、デイヴ・ホランド(bass)、ジャック・ディジョネット(dr)というメンバーの演奏(90)は、バブルのころラジオで聴いた。


 世田谷の家を新しく中古だが買ったばかりで、風呂に浸かりながらいつもは風呂に備えられているラジオにポータブルのCDやMDのプレーヤーをつなげて聴くのだが、その夜はFMに耳を傾けた。
 その家は86年(昭和61年)に建てられて翌年うちが買ったのだが、当時風呂に浸かりながらラジオやCDが聴ける装置はまだまだ珍しかったと思う。


 ジャズ界フュージョン界もバブリーに酔っていたかもしれない。マイルス・グループ出身者の3人とゲイリー・バートン・クインテットの秘蔵っ子メセニーの合体である。
 だが87年のジャコ・パストリアスの無残な死の喪失感がまったく無かったわけではない。


 この夜聴いた演奏はCDにもなり購入したが、特段すごい演奏でもない、と後年思った。だが改めて聴いてみると懐かしい。

Pat Metheny, Herbie Hancock, Dave Holland, Jack De Johnette - Live - Shadow Dance
 4人のうちホランドだけが後ろベクトルで、3人は前ベクトルである。


 要は、ホランドが被投せられて「開示」するのだ。
 すぐ後ろをメセニーが企投し「了解」する。
 続けてディジョネットが企投し「了解」する。
 一番後方で企投し「了解」するのはハンコックである。


 メセニーは途中のソロでギターシンセに持ち替えてトランペットのような音色を聴かせる。ハンコックとの相性も良好のようだ。


 ホランドのウォーキングベースは速いテンポだが、そこは後ろベクトル、音が立っている。流れない。
 因ってディジョネットもフリースタイルで対応できるし、ハンコックも得意な細分化された和声で弾きまくる。


 何とも爽快感あふれる演奏であった。

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