「ダイヤル110番」
昭和32年から昭和39年まで「ダイヤル110番」というドラマが放映されていました。冒頭「こちら110番!」が印象的でした。
表町の家で、3~4歳のぼくは受話器を取って試しに「110」番を回してみました。
予想どおり、もっともぼく本人にとっては意外でしたが「こちら110番、どうされましたか?」の答えが返ってきました。びっくりしたぼくはそれでも「ちょっと待ってください」と言って、母親に代わりました。
母はしきりに謝っていました。母は電話を切ってから、
「ほ~ら、今、警察が来るよ~」
と、脅すような言い方をしました。(失敗したーぁ)と心の中で後悔しました。まだ反省するには幼すぎたのです。
そうしたら本当に「ウウ~」とサイレンを鳴らしてパトカーが近所まで来ました。そのあとのことは覚えていません。