Akira Miyoshi Violin Sonata 三善晃 ヴァイオリン・ソナタ
三善 晃/ヴァイオリンソナタ/加藤知子(ヴァイオリン)小山実稚恵(ピアノ)
この曲は三善晃の初期作品のヴァイオリン・ソナタです。その前に試作品をベトナム生まれのフランス人ヴァイオリニスト、レーモン・ガロワ・モンブラン氏に持っていきましたが、
「これで本当に満足かい」と言われ、一念発起してこのヴァイオリン・ソナタを作り、持っていったところ「よし」と言ってくれたそうです。
三善氏のパリ国立音楽院時代のエピソードだったと思います
三善作品はコーラスとか協奏曲など取り上げられる機会はありますが、ヴァイオリン・ソナタはあまり取り上げられません。
ぼくはこの曲が好きで、昭和30年代の旧草月会館、豊川旅館、弁護士の家、「とらや」の社員宅などうちの周りの多種多様な一角を想い出すのです。
この曲も1950年代に作られました。
この曲の他の録音は、和波孝嬉というヴァイオリニストが吹き込んでいます。黒沼ユリ子もです。確かこの時はピアノを三善氏自ら弾いていたと思います。
いずれも小石川図書館でLPを借りて聴いたものです。