昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

フラフープ

 フラフープはなぜか女の子のほうが得意ですね。

♬ フラフープのコンテスト 1958


 男の子はどうもうまくいかない。(そうでもないかw)腰を動かすのはいいとしても堪え性が無いんでしょう。このぐらいでいいかなと思うとフラフープの輪っかが落ちてしまいます。女の子みたいに粘りよく回していられません。


 腰の回し方もコツがあるようで大きく回すとすぐ落ちてしまいます。小さく回してフラフープの軌道を作ってやると巧く回るようです。


 そんな緻密なことは子どものころに判りません。だいたい回せないまま放置してしまう運命でした。



 自慢できるのはメンコぐらいで手首が柔らかかったので勝てたのです。水鉄砲で遊んだり他愛のない子ども時代でした。いい時代でした。子どもが子どもらしく生きられる時代だったのです。

ダッコちゃん人形

 ダッコちゃん人形が流行ったことがありました。夏休みに母の実家に遊びに行くのにダッコちゃん人形を持っていったことがあります。


 黒人の子どもの人形ですが、空気を吹き込んでふくらます、わりとシンプルなもので、両腕が丸くなっていて子どもや大人の腕にからませて歩けます。目の部分は虹色で角度によってぐるぐる色が変わるものでした。


 母の実家で従兄たちに会っても見せびらかすだけで、男の子同士だと楽しく遊べるものではありません。



 母の実家のお嫁さん(叔母)がかなり大きめの茄子にろうそくを立てて火を点けると茄子の提灯が出来ます。茄子の香ばしい匂いが立ち込めて何となく魅力的でした。


 母方の祖父は機械店を営んでいたので、裏に工場があってツナギを着た若い衆が働いていました。ラヂオからはロックンロールやアメリカンポップスが流れていたと思います。ぼくは中型トラックのボンネットの上に腰かけて記念写真を撮りました。



志村けんーズ ダッコちゃん


 考えてみれば、あのころは昭和の中頃だったんだなとつくづく懐かしく感じます。

食パンの耳

 表町か台町かはっきりしませんが、食パンの耳をフライパンで炒めて砂糖をまぶしておやつにする時期がありました。焦げ目がいい具合につくと香ばしくてウマいのです。
 あのころ砂糖に対してマイナスイメージはあまりありませんでした。甘いものが易々と買えるわけでもなく、駄菓子屋で売ってるものは着色料や添加物など多く含まれ、大人たちの間では子どもにたくさん摂取させないようにと啓蒙されていたと思います。
 給食の時間注意されたのは食パンの柔らかいところだけ食べて耳を残すと、額縁食べになるからちゃんと耳も残さず食べよう、みたいな感じがありました。
 家庭でサンドイッチを作ってもらったことなどほとんど記憶にありませんが、食パンの耳が余った時などおやつに作ってもらうのが楽しみでした。
 玉子焼きは甘くしていました。幼稚園の遠足の時など当然玉子焼きが入りますが、となりにしょっぱいおかずが載っていたせいか玉子焼きが部分的にしょっぱくなったことがあり、それがけっこうショックで何年も舌の記憶に残っていました。おしんこだったのか梅干しだったのかどちらかでしょう。

芸能一家

 父の従姉弟は一言でいえば芸能一家でした。父は文学青年でしたが、全然タイプの違う従姉弟が何人もいました。ぼくからは遠い伯母、叔父、叔母に当たります。
 長女A子さんは戦後キャバレー回りの歌手でした。子どものころは勉強ができて尋常小学校のころ、戦前ですが、作文が新聞に載ったそうです。どこで知り合ったかインテリの旦那さんと一緒になり生涯愛し合う仲でした。
 Iさん(次男:長男は夭折)の奥さんM子さんはカラオケ教室の先生。
 Iさんの妹次女M子さんはプロのジャズトランぺッターでした。この人はマネージャーと結婚しました。昭和32年ごろ、多摩川べりで行われたジャズのビッグバンドの生演奏を見に行ったことがあります。
 三女E子さんは日劇のダンシングチームの一員でした。この人もプロモーター兼マネージャーと結婚しました。
 四女S子さんは看護婦でしたが、宴会などでダンスを披露して大うけだったそうです。この人の旦那さんはクラブ歌手でした。
 末っ子のKさんはギタリストとしてステージに上がったこともありましたが、のちに有名企業の製作部門に勤めました。
 みんな個性的で学校は出ていませんが、頭の回転が速くIQが高そうな人ばかりです。

おたまじゃくしはカエルの子

 台町の家のガレージでおたまじゃくしを飼いました。洗面器に15匹ぐらい入れてガレージに置いておいたのです。夜は確か金網をのっけて重しをのっけていただけだと思います。よく猫に襲われなかったなと思います。
 何日か経つとおたまじゃくしの後ろのほうから足が出てきました。足を屈伸させて泳いでいます。数日後前足も出てきました。同時に尾っぽが短くなり、身体全体も引き締まってきました。
 黒かったのがだんだんこげ茶になっていきました。
 やがてカエルの形になってピョンピョン撥ねるようになったので、庭に放ちました。
 おたまじゃくしから本当にカエルになるんだなぁとちょっと感動しました。