写真マニアでなくても眺めていて懐かしいとか白黒のトーンがキレイだとか、昔の街並みが目の当たりに出来るのは昭和の写真集ですね。今やたくさんの種類が出ていてどれを買ったらいいやら迷います。
ぼくがおススメしたいのは『写された港区』です。港区を4部に分けて明治大正昭和と貴重な写真が満載されています。港区の主要な図書館、例えば「みなと図書館」に行けば売っていると思います。
在庫があるかどうか、窓口でも訊けますがインターネットか電話で確認すればいいと思います。
ぼくが4部全てを揃えたのは90年代の半ばすぎだと思います。1部2000円ぐらいだったと思います。みなと図書館で買いました。
港区に所縁のある方や港区に興味のある方、もしくは住んでいた地域が含まれる部だけを買い求めてもいいと思います。
掲載されている写真の多くは40年以上前に刊行された『みなと写真散歩』が出典です。これは麻布図書館の閉架室でチラッと見ましたが、写真の魅力がハンパないです。本当はこれこそ図書館などで再販されるといいのですが。現在は京橋図書館の閉架室で見られます。
他にも港区の写真や当時住んでいた人々のコメントが載っている大型の本も上・下巻を区役所で売っています。これも数年前に赤坂支所で偶然見つけて買いました。
牛鳴坂のところにIさんという歯科がありました。乳歯から永久歯に生え変わる時など味噌っ歯でしたから幼少のころからそこへ通っていました。
3人グループの女性コーラスで「黄色いサクランボ」がヒットしたころなど、I先生に歌って聞かせていたこともあります。3人のグループ名は忘れましたが、もちろん70年代にリバイバルヒットさせたゴールデン・ハーフのことではありません。
「黄色いサクランボ」をひとしきり歌うと機嫌よく歯の治療も受けていたようです。ぼくが中学生になってもIさんのところに通った時期もあります。その先生は恰幅のいい人でちょっと日本人離れした感じでした。
ぼくのうちが世田谷に落ち着いたころ、往き来が途絶えました。
後年、バブルのころに聞いた話だと歯科医の免許なしで開業していたと噂がありました。技術はちゃんとしていたのにビックリしました。
父が日産関連の新聞社に勤めていた関係で、ロータリーエンジンの模型を持って帰って子どもの自分にとってはおもちゃ代わりにいじくっていました。当時のメーカーは何といったか三菱なのかマツダなのか忘れましたがコスモとかいうものです。(興味のある方はググってくださいw)
透明のプラスティックで出来たロータリーエンジンを分かってか判らずか子どもですから何でもおもちゃにしていじくっていました。
父もぼくも車自体に興味はあっても生涯免許を取ることは無かったです。都心に住んでいるといざという時はタクシーがありますし、里帰りに車を使う機会もありません。
父も文学青年で戦争でも無ければ工業関係は全く畑違いでした。
ぼくも赤坂の商人の子に生まれれば赤坂を離れることはなかったのに、世田谷なんぞに引っ越したのが悔しいばかりです。進学校に進まないで赤坂中学でも日大三高でも赤坂にあればどこでも良かったのにと思っていました。人生はうまくいきません。
赤坂の高台は下町でもないし、庶民が暮らすところでもありません。でも生活圏は一ツ木など下町風の商店街です。自分は町っ子であって世田谷や杉並のような閑静で瀟洒な住宅街でもなかったので、そういう点では世田谷あたりに憧れもありました。
そうは言っても今思えば赤坂の町にずっと住んでいたかった、暮らしていたかったとつくづく思います。
赤坂の人は見栄を張らず弱味も見せてやさしいです。落ち着いています。まさに三丁目の夕日以上に人情豊かです。そこのところを今イチ理解されていないと感じます。
もしかしたら赤坂に住んだ人しか理解できないかもしれないです。
昭和20年代から昭和39年あたりまで永遠にループしてくれたらそれでいいです。昭和40年代もいろいろ面白いことはありましたが、僕個人は昭和30年代だけで他はいりません。
永遠ループ、そういう人生ソフトがあったらそこへ突入します。
今の世の中に何の興味もありません。ちょっと言い過ぎましたかw
ヴィレッジ・シンガーズのドラムはバスドラが利いていて楽曲に安定感がありました。「亜麻色の髪の乙女」のバスドラにベースも重なってきますから、安定感が増していいなぁと思っていました。
亜麻色の髪の乙女
それはテンプターズの「エメラルドの伝説」やタイガースの「美しき愛の掟」や「銀河のロマンス」に比べれば平坦でインパクトのない曲ですが、いい曲です。
「エメラルドの伝説」はなぜかレコードを買わず、ソニーのオープンリールのテープレコーダーに録音して聴いていました。
単純にいい曲だと思ったのは「キサナドゥーの伝説」、ジャガーズですが、カバー曲だと知ったのは50ぐらいになってからですw
キサナドゥーの伝説 ザ・ジャガーズ
ヴィレッジの林ゆたかさんのドラムは判りやすく魅力的でした。参考にしたのはブルコメの「北国の二人」の出だし。ジャッキー吉川のドコドコドコドコ、ドコドコドコドコと始まっていくあたり本格的だと感じたのです。子どもなのでそんなものです。
パープル・シャドウズの「小さなスナック」はハイハットの叩き方が他のバンドと違っていてそれも真似しました。
ぼくには兄がいないのでいわゆる洋楽ロックというものに目覚めるのは遅かったと思います。