Walton ウォルトン 弦楽四重奏曲 都会の憂愁
ウィリアム・ウォルトンは1902年、20世紀の生まれです。ヴァイオリン協奏曲は同年代のハイフェッツに献呈され初演も録音もされました。それより10年前にヴィオラ協奏曲はヒンデミットに献呈されこちらも名曲です。
William Walton: Quartetto per archi n.2 (1945)
弦楽四重奏曲バージョン~第1楽章は洗練さに加えてサスペンス的なワクワク感があります。1945~47年の作ですから第二次世界大戦の影響もあるでしょう。
William Walton, 'Sonata for string orchestra' (III mov., Lento)
弦楽オーケストラバージョン 第3楽章はゆったりした中に都会の憂愁を感じさせる陰影があります。作曲者の心中は悲惨さと諦念が入り混じっていたと思います。
戦後、ヴァイオリンソナタはメニューイン夫妻に献呈されました。ロマンチックで上品な曲です。
また、戦中戦後とシェークスピア作品のための音楽も作曲しました。