子猫に恋する
近所にグルメ会館がある。行くたんびに会館のエントランスのところに子猫が二匹いて出迎えてくれる。
エントランスのドアは自動でなく昭和っぽい手動の開け閉め式だ。
子猫たちはドア付近にたむろしているので、開け閉めのときに挟まれないように気をつけなければならない。
二匹のうち一匹がすごくなつこくて動物慣れしていないぼくも可愛いなと思った。
何度か行くうちぼくについて店先まで歩いてくるようになった。
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中華の店でチャーハンを食べているときも子猫のことが気になってしょうがない。
ぼくは勝手にミー子と名づけた。ミー子は帰るときも見送ってくれるだろうか。そんなことを思いながらレンゲを口に運んだ。
果たして帰るときもミー子はエスコートしてくれた。何ていい子だ。
ミー子のほうもぼくを好いているのは明白だ。以心伝心、相思相愛とはこういうことか。
翌日も会館に出かけた。ミー子が出迎えてくれた。
ミー子と二人きりになれるところはないものか。通路はボーイや給仕たちが忙しそうに行き交っていた。こんなところでは落ち着いてミー子と会話ができない。
男子トイレが目に入った。来客用のトイレだから、あそこがいい。
トイレに入った。
ここで目が覚めた。
今朝がた見た夢です。猫の夢を見たのは初めてです。不思議です。
リアルでは犬も猫も触れないタチです。三歳ぐらいのころスピッツ(まだキャンキャン啼いた時代の)を連れた人が路を歩いてきてどうしようか困ったことがあります。スピッツが怖くてよけたら自転車に轢かれてしまいました。
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表参道はオイラの庭さ