渋谷の街を走って逃げた
長い午睡から覚めてトイレに立った。
おっ!トイレ改装したのか。そうだよなー、男専用の便器が無くっちゃなあ。
部屋は母と祖母が談話している。
図書室にブロワの『絶望者』があった。自宅にもあるが、外出するのに手持ち無沙汰だから借りていくか。
待てよ、図書カードの期限が切れてるから身分証用意しなくちゃ。
でももう閉館5分前じゃダメだ。今日はあきらめるか。
街は相変わらずごちゃごちゃしていた。
なんか面白いことないかなあ。
ビルの屋上に上がってみた。となりのビルの屋上が見える。
屋上でワニ飼ってるよ。いいのか?
街つまんね。
アトラクションやってる。月光仮面だ。
目の前で月光仮面とサタンの爪を見るとはビックラこいた。
道を歩いていくうちに寂しくなった。
あそこ空き地かな?
渋谷なんて昔はペンペン草が生えてたよ、って誰か言ってたな。
足が六本のカバとサイ、気持ちわりー
こんな空き地で放し飼いしてやがる。こえー
なんかヤバいところに足を踏み入れたみたいだ。脱出せねば。
とにかく走ろうーーーー
やべやべ ありえねー
はああああああ