時に及んでまさに勉励すべし 陶淵明
陶潜(陶淵明)の有名な雑詩のくだり、最後の二句「時に及んで当(まさ)に勉励すべし」です。
続いて「歳月は人を待たず」とあります。
一応原文を掲げておきます。
及時當勉勵
歳月不待人
結句は、年月はどんどん流れていって、ひとを待ってはくれないのだから。と訳します。
となると、その手前は「若い時は勉強しなさい」と解釈したくなります。
でもこれは逆で「若いうちはチャンスを逃さず遊べ」が本当の意味です。冒頭からの詩の流れでそう解釈できるとのこと。
(ちなみに陶淵明の5人の子どもは揃いも揃ってぼんくらだったそうです)
これって「時に及んで当に勉励すべし」で検索すればジャンジャン出てきます。
でもでも、
若いときは大いに楽しもう、では半端な気がします。なんかつまらない。
大いに悩みましょう、嘆きましょう、泣きましょうでもいいはず。
アドラーの『嫌われる勇気』の対談集(座談会?)の本を脳梗塞で倒れる前に読みましたが、到底実社会では通用しない理論だと感じていました。
でも今は違います。出世しようが、家族の幸せを感じようが、全部虚無な世界と感じるようになった今日このごろ、上司や友人に言いたいことを言えずストレスで病気になるより、言いたい放題言って、孤独になって酒をあおって野たれ死にするほうがいいと考えるようになりました。
ほとんど絶望です。人生の敗者でいいではないか。「人生の勝者」なんてものすごくカッコわるい言葉じゃないですか。
「人生短いのだから大いに楽しみましょう」なんて、なんかみみっちくないですか。
上に付け加えれば「大いに怒りましょう」もあっていいはず。
豊田真由子さん、今がチャンスかもしれないですよ。