昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

初恋

 小学3年のころ初恋がありました。1年生から4年生までクラス替えが無かったので、一目ぼれではないです。年に何回か遠足に行くわけですが、そのたびに集合写真を見ると年々可愛くなっていく人がいました。毎日同じ教室にいるのに、写真を通して憧れるという、古風なのか現代の二次元的感覚なのかよくわからない恋心でした。
 その人は千代田区にあるMレストランの娘コッペです。コッペは、幼稚園はぼくらと一緒ではなく、緑に囲まれたところに通っていたそうです。のちにコッペは赤坂の私立中学に通うようになり地下鉄を利用するようになりました。緑が無い代わりにマンウォッチングが出来たそうです。
 同期のIさんもコッペと同じ幼稚園に通っていました。Iさんの家からは泰明小学校のほうが近いですが、住所が千代田区なのでぼくらと同期になったのです。Iさんのお兄さんはグループサウンズの一員で有名人でした。
 5年生になってクラス替えがありました。コッペと同じクラスのままで結果6年間一緒だったわけです。
 ところが運命のいたずらか、転校生のOさんに興味が写ってしまい、Oさんには直接話しかけることが出来ました。加山雄三の「蒼い星くず」のB面「夕陽は赤く」を台町のリビングで聴きながらOさんの住む渋谷区の方向を思い描きました。
 結局コッペは手の届かない存在で、事実40代後半に同窓会で会った時に初めて言葉を交わしたほどです。

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