John Everett Millais ジョン・エヴァレット・ミレイ、ラファエル前派
年代の順番が逆になっていますが。
ロンドン塔の王子たち(1878)
金子國義の絵を想起させます。
盲目の少女(1854~56)
オフィーリア(1851~52)
シェークスピアの「ハムレット」をモチーフにしています。フランス印象派より先に外の風景を描いています。モデルのエリザベス・シダル(リジー)はバスタブの水にずっと浸かっていて風邪をひいたそうです。後にダンテ・ゲイブリエル・ロセッティと結婚します。
リジー自身も絵を描きました。ロセッティは浮気癖があり、ウィリアム・モリスの妻にも手を出し、リジーはアヘンの過剰摂取のため32歳で死亡。
ロセッティの代表作「ベアタ・べアトリクス」(ダンテとベアトリーチェをモチーフ)はリジーの鎮魂の絵だそうです。さらに「プロセルピナ」のモデルはモリス夫人のジェイン・モリスです。
マリアナ(1850~51)
なまめかしく投げやりな態度。
両親の家のキリスト(「大工の仕事場」)(1849~50)
物議を醸した不愉快な聖家族像。中央の子どもがイエスです。画像は小さいですが、手のひらにも足の甲にも傷があり血が流れています。後の十字架を暗示しています。
新婦の付き添い(1851)
イザベラ(1848~49)
最初の晩餐。
2014年春先病気で倒れる直前、六本木の森美術館で「ラファエル前派展」を見ました。
ラファエル前派はヴィクトリア朝の前衛です。前時代的な宗教画に異を唱えた芸術集団です。ミレイは後年距離を置きました。