ほねつぎ
台町の家で多かったと思いますが、屋内で遊んでいると妹の腕のスジが違えていました。3歳ぐらいの妹の腕を伸ばしたりしているとスジが違えるのです。そうすると曲がらなくなったりしました。9時とかちょっと夜も遅くなって赤坂の名倉堂(ほねつぎの別名ですね)に電話して行ったり、たまには来てもらえる時もあったと思います。油紙みたいなものに黒いものを刷毛で塗って腕に当てます。包帯をぐるぐる巻きにしました。けっこう何回もそういうことがありました。
ぼくも小学生ですから加減がわからなかったのでしょう。お手玉はさすがにやらなかったと思いますが、ボール投げの練習、腕相撲の真似ごとなんかをやっていたかもしれません。妹も痛いとも言わず、腕がぶらんぶらんするのです。母親が「またはずれた?」と言って妹の腕を見ます。もう恒例行事みたいでした。
現在は無くなってしまいましたが、台町か新町あたりにほねつぎはあったように思います。