昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

後妻をもらう?

 5歳ぐらいだったでしょうか。母方の祖母が家に遊びに来ていて、ぼくに気軽に訊いたのです。

「大きくなったら何になるの?」

「社長さんになって、後妻でももらってのんびり暮らすよ」

 母方の祖母はびっくりしました。うちの祖母があわてて訂正します、

「やだよ、この子ったら。意味もわかんなくてそんなこと言ってんだから」

と取り繕いました。

 確かに意味が分からないのはそうでした。ただ社長さんになるような人は着物姿の年のいった女性と再婚するものだと決めこんでいました。二号さんとか後妻さんとかいう言葉が日常会話にありましたので、両方同じ意味だと思っていたのです。子ども心に二号さんより後妻さんのほうが少し格が上なんだろうと判断したようです。

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