昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

広島県、山口県の旅 

 平成の初め、広島県の鞆の浦に行きました。広島駅まで新幹線で行き、駅前のビジネスホテルにチェックインしてから阿伏兎観音ってどの辺ですかと聞いたら岡山寄りだというので、慌ててチェックアウトしてそのまま駅に取って返し電車に乗りました。


 その時何という駅で降りたか覚えていませんが、どこかの駅で降りてタクシーに乗りました。
 中国地方は初めてでしたので、バスなど使っても埒が明きません。タクシーの運転手さんの言うがまま鞆の浦まで向かったのです。古い街並みがタイムトリップしたみたいに優雅なところでした。


 鞆の浦の街角でタクシーを停めてお店に入りました。その時は運転手さんも同行しましたが、保命酒という梅酒の祖先みたいなお酒を試飲しました。甘くて深い、梅酒より味わい豊かなお酒でした。一瓶買い求め、その店に置いてあった精密に街並みを描いたイラストの絵葉書も買ってタクシーに戻りました。
 古風な家並みの道端でも記念写真を撮りました。ペンタックスのオートフォーカス、ズームレンズのフィルム式カメラです。昭和の終わりごろ一世風靡した時代のあだ花です。


 その足で阿伏兎観音まで行きました。といっても地図で見るとけっこう離れています。このころになると運転手さんも信用してくれたのか、一人で見物しました。運転手さんは車内で待っていました。(たぶんカバンは車内に残しカメラだけ持って行ったと思います)阿伏兎観音は瀬戸内海に突き出した崖の上みたいな危なっかしいところにあります。ペンタックスでバチバチ撮りまくりました。


 実はミステリードラマで呉服屋の旦那が二度めの妻の罪をかぶって身投げしようとする現場が阿伏兎観音でした。平成2年の正月特番で放送された藤田まこと、長谷川真弓主演の「幻の殺意」です。でも真犯人は妻ではなく旅回り一座女座長(赤座美代子)でした。


 藤田まことは一座お付きの床山さん、長谷川真弓は娘です。瀬戸内海に面した風光明媚な場所のロケで、夏木マリが石段を上がったところにある小料理屋の女、実は長谷川真弓の産みの母という設定です。ミステリー仕立てですが、娘の誕生秘話にまつわる人情劇です。
 監督は小野田嘉幹、女優三ツ矢歌子の旦那さん。息子も刑事役で出ています。


 その日は駅前のビジネスホテルで泊まりました。翌日新幹線で山口県に移動し萩市に向かいました。萩市の城跡を見たり菊が浜のキレイな砂浜を見ました。それと萩市の長正司公園の藤棚も見ました。城下町の家並みも被写体として魅力がありました。


 もう年末でしたので、萩市の商店街はシャッターが閉まっていました。


 東京に戻ったのは大晦日だったと思います。

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