昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

李白は中国人ではない?

 李白(701-762)の血筋は漢民族ではないとする説が有力です。トルコ系らしいです。李白の父親李客は西域の行商人だったそうで、一説には隋の時代にトルコに追放された先祖の末裔ではないか、というのがあります。


 李客の客は名前ではなく、よそものという意味です。そうなると胡人つまり異民族が中国に入ってきたという意味合いが強くなります。姓の李も元々のものではありません。そのあたりは明確ではありません。


 科挙の試験は受けていません。実力は十分あったでしょうが家系の問題があったと思われます。後年推薦によって役人になりますが、実態は高等遊民でした。


 李白の号の青蓮居士は青蓮郷の出身だからとするのは誤りです。生まれは中国国外です。青蓮郷は育った場所です。だとすると目の色が青かったからではないでしょうか。李白の白も肌の色のことだと考えれば納得できます。まあ混血だということですね。


 中学のクラスメイトのRくんは中国人でしたが、肌が白く目も青かったです。お父さんは中国文学者でした。


 李白は酒豪でした。中国人は元来酒に強いのかもしれません。ですがもしトルコ系だとすれば尚の事アルコールに強かった可能性は高いです。


 李白の詩に楊貴妃の美しさを牡丹に喩えたものがあり称賛されましたが、後年それがあだとなって追放されました。
 ちなみに楊貴妃はすでにワインを飲んでいたようです。


 李白は酒の席で自分は人を殺したことがあると豪語したそうですが、そこまでいくとちょっと信じがたい話になってきます。


 詳しいことは『李白と杜甫』高島俊男(講談社学術文庫)などを参照してみてください。

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