昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

小唄 地歌

 前回の訂正をします。春日とよはビクターだけでなくコロムビアでも出てました。うちにCDがありました。

 それと下谷小つるのCDは新宿の「コタニ」で買いました。CDのPケースカバーにコタニと紫色の印刷があるのに気づいたのです。そういえば会計の後、女店員同士でクスクス笑っていたのを想い出しました。25年経っていてもそういうことは忘れないものですね。バブルが弾けるか弾けないかのころです。

 ただ、下谷小つるのシングル盤を浅草の「宮田レコード」で買ったのは確実です。三島儷子のCDもそうです。



 佐々舟澄枝は日本橋生まれと前回記しましたが、定かではありません。関東の生まれと思います。本木寿以や蓼胡蝶と同じ系列のようですからそう思うのです。佐々舟澄枝は大正8年生まれだそうです。歌そのもので言うと佐々舟さんが最高に巧いと思います。技巧も最高ですが、酸いも甘いも噛み分けた、芯のしっかりした大人の歌心を感じます。下谷小つるのなよなよしい女心の一面の世界とちょっと違う感じです。



 山田抄太郎という人の小唄作品集のレコードは金子千恵子(美人)、飯島ひろ子という歌い手が参加しているアルバムです。これは粋とか婀娜というより「ひっそり」とした作品集です。


 杵屋佐登代は日本橋生まれです。このひとの歌の印象は一言で言えません。渋みのある大人の小唄ですね。


 米川敏子は筝曲と地歌で最高峰です。この人の生年月日は覚えやすいんです。大正2年2月2日です。箏(琴)だけで歌詞を棒読みみたいに歌うんですが、それがまた雅(みやび)なんです。「千鳥の曲」とか聴いたらのけ反りますよ。娘さんの恵美さんと裕枝さんとで本手を弾き、敏子さんは替手(低音)を弾きながら歌います。


 米川文子という人も地歌ですがだいぶ趣きが違います。敏子の父の妹ということですから叔母ですか。次兄に米川正夫がいてその人はロシア文学者だそうです。文子の地歌は聴き返しましたが地味な印象でした。


 音源は買ってあったLPからカセットにダビングしさらにMDにコピーしたものです。ところが今となってはこのMDがいささか不便です^^;

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