昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

マーラー交響曲

 マーラーの交響曲といえば5番の第四楽章アダージェットが有名ですね。前にも書いたかもしれませんが、映画「ベニスに死す」に使われて有名になったと理解しています。
 この映画は60回ほど見ました。自分の意志ではなく友だちにつき合わされたのです。


 池袋の文芸坐、文芸地下という名画座がありました。毎日通って友だちと見ました。あのころ1970年代半ばですが、入れ替えが無くて一日何本も見れました。60回も観るとさすがに飽きます。
 ぼくが通わなくなっても友だちは通い続けました。だから彼は100回以上は見たのかもしれません。現代みたいにビデオもDVDも無かった時代です。


 映画に使われたノイマンのチェコフィルハーモニー管弦楽団のものが70~80年代売れたのだと思います。ぼくは70年代に聴き飽きていたので80年代はマーラーを聴く気になれなくて避けていました。
 世田谷の代田図書館は蛍の光の代わりにアダージェットを流していました。


 ところが数年前に9番を聴いていたく感動しました。ベタなバーンスタイン、ベルリンフィル(79年)のです。バーンスタインの鼻息や踏む足音まで聴こえる録音です。
 71年のライブDVD(ウィーンフィル)もあります。この曲は登山していて突然奈落の底に落ちるような場面があります。そのあと油断しているとまた滑落を思わせるようなスリリングな場面に出くわします。
 9番はいろいろな指揮者のを聴きましたが、バーンスタインのものが刷り込まれているせいか、中々バンスタを越えるものに出会えませんでした。


 マーラーの声楽曲はジャネット・ベーカーとバルビローリ(EMI:ANGEL RECORDS)のものが好きです。
 クリスタ・ルードヴィヒもなかなかいいです。ルードヴィヒはR・シュトラウスの「バラの騎士」がけっこう良かったと記憶しています。


 マーラーの声楽曲においてはアンネ・ゾフィー・フォン・オッターとかマグダレーナ・コジェナが美人でいいですが、CDの場合ベーカーが心地いいです。

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